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ナウシカマスクの製作04 [ナウシカマスク]

 フルスクラッチで風の谷のナウシカに出てくるマスクを作りにあたり、まずあの形の意味を考えました。

 特徴的なのは横から出ている房と正面の凹みです。
 マスクなので当然、外気をフィルタなどで浄化して吸気し、排気する際は外気の流入を防ぐために逆止弁などで一方的に排気できるようにしなければなりません。
 房と凹みはそれぞれ吸気と排気の経路として用意されているものと考えました。吸気を効率的に行うために2系統用意するというのはリーズナブルな考えなので、左右についている2つの房が吸気側と結論しました。

 それでは吸気側を房にする必要性は何でしょうか。
 腐海の森に群生する瘴気を吐き出す巨大な菌類は胞子を出します。瘴気は毒ガスのようなものでそれを吸着するフィルタがマスクに内蔵されていると思います。ただそのフィルタは細かいため直接外気にさらされると一緒に浮遊している胞子やほこりなどの微粒子で目詰まりを起こして、すぐに使えなくなってしまいます。
 そこで比較的目の粗い布のようなものを1次フィルタとして用意して、内部のフィルタの目詰まりを防止する構造となっていることが予想されます。
 1次フィルタは比較的大きめの不純物をとらえるので、汚れやすいです。これが固定式だと大きめの胞子やほこりもすぐに累積してしまい目詰まりを起こします。
 この1次フィルタが風になびく房のような形になっていると、房がたなびくたびに表面の大きな胞子やほこりが振り払われて落ちるため、目詰まりが起きにくくなります。
nausiccamask025.jpg

 正面の凹みは排気用の穴と考えられます。
 排気は先に述べたように外気が逆流しないように逆止弁になっている必要があります。逆止弁は排気の抵抗にならないよう、柔らかいゴム板などを使います。このように逆止弁は柔らかい素材なので、マスクの外側に露出していると外からダメージを受けて破損するなどのリスクがあります。
 そのため、逆止弁をガードしつつ、排気はできるように排気側は2層構造になっていると思われます。

 ではなぜ排気の穴が2つあるのか、という疑問を持ちました。
 その疑問は冬場に実際に普通のマスクを着けて、メガネをかけたときに分かりました。自分の吐く息でメガネが曇ったり、マスクの内側に結露した水が付くのです。
 吐く息がマスクをした自分の視界側に噴出さないように、排気は下方向に導いた方が良いです。
 ただ、穴が1つだけだとどうしても自分の吐く暖かい息のために熱がこもり、結露してマスクが水浸しになってしまいます。そこで穴を2つにして、自分の吐く息が作る流れに引かれる形で外気も取り入れて熱がこもりにくく、結露しにくくすることを狙います。

 結露はフィルタの目詰まりの原因にもなりますので、吸気側に排気が行かないように吸気側にも逆止弁をつけて自分の吐いた息が吸気フィルタに当たらないようにする工夫も必要になります。

 このように様々な実用的な理由により、ナウシカマスクの構造や形は決定されているのだと妄想しました(ここまで脳内で10秒)

 ということで、上記を考慮したナウシカマスクの作り方を記録します。
 製作には3Dプリンタを使います。よりそれらしい見た目にするために、布などを切り貼り縫いできればなおベストです。
 が、なくてもゴムひもだけで装着できるように設計しましたので、もし作りたい方がいたらご参考まで(というか、自分の工作の備忘録として書いています)

 前置き長いな。つぎこそ製作手順とデータ、形紙をアップします。夜までにはアップできるよう頑張ります。はい。
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